小学生くらいの思い出。

あれはわしが5年生の頃でした。
近くに自転車が置いてありました。
その自転車、もう半年ぐらい放置されてます。
住所、名前入りです。
住所を見るとここから10km強ぐらい離れている所です。
ある日曜日、近所の1つ年上の人と遊んでいました。
そして自転車が目に付きました。
・・・うし！交番に届けるか！
何故か2人で交番に届ける事にしました。
交番はここから500メートルくらい離れている所にあります。
交番に着きました。なんか滅茶苦茶ボロイです。
【御用のある方はこの電話でどうぞ】
そんな書置きが電話の横にありました。
ああ、巡回中なのかな。
とか思いつつ電話を手にしました。
番号を押さずとも勝手に電話はかかりました。
プルルルップルルルッ・・・ぶつっ。
　　「はいこちら水俣警察所」
わし「？！」
　　「なんでしょうか？」
わし「あ、あの、自転車が置き去りにされていたんですけど」
　　「あぁ、はい。・・・何所にですか？」
わし「あ、薄原の方です」
　　「薄原・・・？・・・ああ、はいはい、
　　それでいつからですか？」
わし「えっと・・5月頃からです」
　　「・・・名前は書いてありますか？」
わし「・・はい、住所も書いてあります」
　　「何所と書いてありますか？」
わし「袋です」
　　「わかりました。・・今交番からかけてるんですよね」
わし「はい」
　　「では今からそちらへ向かいますので、
　　　しばらく待っていて下さい」
わし「・・・・・・はい」
------ガチャッ
ってえぇ？！巡回中の無線じゃなくて本部に繋がってるの？！
ここのおまわりさんはー？！
友達「なんていったの（標準語訳）？」
わし「しばらく待っててください。だって」
友達「・・・30分はかかるよね。」
本当に30分かかりました。
その待っている30分。待っていて下さいと言われたので、
そこから離れたら逮捕されるのかと思い、
何か買いに行くことさえしませんでした。
滅茶苦茶長く感じました。

そしてパトカーが来て色々話して、
「偉いね」
とか軽く言われたり、
お礼の品として鉛筆を3本か5本くらい貰いました。

そんな思い出が詰まった交番、去年立て替えて
とっても綺麗で近未来的交番になりました。
でも、少なくとも私がその交番を見るとき、
交番には必ずこうかかれています。
【今日は交番は休業です。御用の方は隣りの電話をお使いください】
【只今巡回中です。御用の方は隣りの電話をお使いください】

建て替え無意味。